東京電力福島第1原発事故で宮城、福島県から兵庫県に避難した30世帯78人が国や東電に損害賠償を求めた兵庫訴訟で、原告の法廷での尋問を記録した冊子「私たちが避難をした理由」を支援者らが作成した。編集に携わった松本理花さん(61)は「自分の身にもいつか降りかかることだと思って読んでほしい」と話す。(小西隆久)
■法廷での尋問を記録
訴訟は2013年9月以降、順次提訴。平穏な生活を奪われ、経済的困窮、放射能汚染による健康悪化の恐れなどの被害を受けたとして、30世帯78人が国と東電に計約6億7600万円の賠償を求めたが、神戸地裁は23年3月、国の責任を認めない判決を下し、17世帯41人が大阪高裁に控訴した。
























