中学受験に向けて指導を受ける小学6年生ら=20日、東京都北区
 中学受験に向けて指導を受ける小学6年生ら=20日、東京都北区

 入試シーズン真っただ中に行われる衆院選で、受験生からは選挙活動での配慮を求める声が上がっている。自宅や塾で最後の追い込みをかける時期であり、入試当日の学校周辺だけでなく、駅前や住宅街での街頭演説や選挙カーからの連呼が“迷惑行為”となりかねない。期間中には社会福祉士や医師の国家試験もあり、「極力静かにする」と街頭活動を控える陣営も出ている。

 私立大入試は1月から全国各地で始まり、2月から本格化。都内では2月1日から中学受験が行われる。東京都北区の個別指導塾「渡辺塾」では、受験を目前に控えた多くの小中高生が勉強に励む。渡辺浩塾長は「子どもは何年間もかけて準備してきた。なぜ今なのかと思ってしまう」と戸惑いを隠さない。

 都立高3年の男子生徒(17)は「本命の受験日と重なる。せめて試験時間中は静かにしてもらえたら」と訴えた。

 公選法は学校周辺などでは「静穏を保持」するよう求めているが強制力はない。大学入学共通テストと重なった福井県議補選で、試験会場付近を選挙カーが走行し、県選管が陣営に注意する事態が起きた。