神戸母子寮跡地の地蔵に、訪れた子どもたちと手を合わせる鈴木佑一さん=23日午後、神戸市兵庫区湊川町10
神戸母子寮跡地の地蔵に、訪れた子どもたちと手を合わせる鈴木佑一さん=23日午後、神戸市兵庫区湊川町10

 阪神・淡路大震災で全壊し、住んでいた母子4人と職員1人が犠牲になった神戸市兵庫区の神戸母子寮。跡地に設けられたほこらの前で23日、初めての地蔵盆が行われた。5歳のときに寮で母を亡くした同市須磨区の鈴木佑一さん(35)ら、当時の入居者が中心となって準備。来年1月の発生30年を前に「子どもらに震災を伝える場所になってほしい」と願いを込めた。(上田勇紀)