維新会派の議員から、知事選で共に戦った思い出について語りかけられる斎藤元彦知事=19日午後、神戸市中央区、県公館(撮影・長嶺麻子)
維新会派の議員から、知事選で共に戦った思い出について語りかけられる斎藤元彦知事=19日午後、神戸市中央区、県公館(撮影・長嶺麻子)

 兵庫県議会は本会議を再開し、全議員86人の総意で、斎藤元彦知事に対する不信任決議案を提出した。

 議案の賛成討論では、自民会派に続き、維新の会の徳安淳子議員が登壇。自身が副議長を務めた昨年度、斎藤知事から「お母さん、お姉さんのような立場で接してほしい」と伝えられたと明かし、「耳の痛いこともしっかりと、もっともっと伝えておけばよかったと悔やまれて仕方ない」と述べた。

 徳安議員はさらに、「知事は『自分は県民の未来を託されている』と言うが、その時間は過ぎ去った」と指摘。「県政の改革をさせてほしいと謙虚に思うならば、政治家として責任を取って辞職し、出直し選挙をするべきだが、その気持ちが見られない斎藤知事を信任することはできない」とした。「遅かれ早かれ失職は免れないという現実を、冷静かつ客観的に直視していただきたい」と注文を付けた。