兵庫県議会(定数86人)が19日に自身の不信任決議案を全会一致で可決した斎藤元彦知事は24日朝、5日ぶりに県庁に出勤した。議会解散の判断期限が日曜の29日に迫っていることに「(判断は)だいぶ固まってきている。できれば平日の間に伝えたい」と話し、27日の金曜をめどに記者会見を開いて意向を明らかにする方針を示した。
斎藤知事は29日までに議会を解散しなければ30日付で失職し、その前に自ら辞職もできる。失職・辞職の場合は50日以内に知事選が実施され、斎藤氏は再出馬するか決める。
24日は、石川県の豪雨被害について兵庫の対応を話し合う公務のため出勤したという。斎藤知事は「鋼のメンタルと言われるが、人間なのですごく苦しい胸の内がある」と話した。現時点では議会解散、辞職、失職とも選択肢という。
斎藤知事は20、21日に複数のテレビ番組に出演し、就任以降の改革の実績などを主張。出演は公務ではなく「政治家としての政務」と説明し、出直し選を見据えてかとの質問には「もっと自分の言葉で県民の皆さんに説明すべきだという指摘があり、依頼をいただいたので」として否定した。(金 慶順)