兵庫県議会で不信任決議案が可決された斎藤元彦知事は25日朝、登庁時に報道陣の取材に応じ、自身の進退について「最終的な判断の段階まできているが、自分の中で覚悟が固まれば示したい」と述べた。
29日までに県議会を解散しなければ30日付で失職する。その前に自ら辞職も選択できる。失職か辞職の場合は50日以内に知事選が実施される。
判断の期限が4日後に迫る中、「苦しい判断で、私も思い悩んでいる。寝付けないこともあるし、今朝は早く目が覚めた」と吐露。「できれば平日の間に考えを固めて説明したい」との意向を改めて示した。
期限前の最後の平日となる27日に、自民党総裁選の投開票があることが判断に影響するか問われると、「あくまでこれは私の判断で、県政に関すること。総裁選は総裁選だ」とした。
また、20日から複数のテレビ番組に出演した反響について「『知事の考えが伝わった』という方もいれば、県政への批判もいろいろある。(テレビ出演だけでなく)記者会見も、ぶら下がり取材も貴重な機会」と強調した。(井沢泰斗)