石川県の能登半島を襲った記録的豪雨の被災地で、阪神・淡路大震災を経験した兵庫ゆかりのボランティアが支援を続けている。元日の能登半島地震から間もなく9カ月。ようやく前を向き始めた人たちも再び災禍に見舞われた。「今こそ、支えになりたい」との思いを胸に力を注ぐ。
「みんな、へとへとや。仮設住宅に入って、家電も買って、やっとこれからというときに」
阪神・淡路のボランティア経験を基に、全国へ赴く災害救援NGO「ヒューマンシールド神戸」(長野県信濃町)代表、吉村誠司さん(59)が、悔しさをかみしめて言った。