2019年10月に発生した事件を受け、全国の自治体で初めて開設された神戸市こども・若者ケアラー相談・支援窓口=神戸市中央区橘通3、神戸市立総合福祉センター
2019年10月に発生した事件を受け、全国の自治体で初めて開設された神戸市こども・若者ケアラー相談・支援窓口=神戸市中央区橘通3、神戸市立総合福祉センター

 大人に代わり日常的に家事や家族の世話をする「ヤングケアラー」について、専門の相談窓口を設ける兵庫県と神戸市で、2023年度に受けた相談計256件のうち、継続的な支援が可能と判断できたのは約半数の131件だったことが分かった。第三者から情報提供はあっても、当事者が声を上げるのをためらうケースが目立つ。神戸市が全国初の専門窓口を設ける契機となった須磨区の介護殺人事件は8日で発生から5年となる。(千葉翔大)