マイナ保険証の読み取り機を操作する女性。「利便性も不安も感じる」=明石市内
マイナ保険証の読み取り機を操作する女性。「利便性も不安も感じる」=明石市内

 健康保険証の廃止(新規発行停止)が12月2日に迫っている。政府はマイナンバーカードに保険証機能を持たせた「マイナ保険証」に一本化させる方針を維持するが、医療機関や患者からは「スケジュールが性急すぎる」といった反対論や不安の声が根強い。27日投開票の衆院選でも各党の主張は分かれている。

政府はメリット強調

 マイナ保険証は、マイナカードを医療機関や薬局に持って行けば、簡単な手続きで使えるようになる。厚生労働省は「過去に処方された薬の情報などを医師と薬剤師が共有できる」といったメリットを強調。投薬の重複を避けることで、健康被害の防止や医療費の抑制につながると期待する。