来年1月17日で発生から30年を迎える阪神・淡路大震災。開園から26年を経た北淡震災記念公園(淡路市小倉)では、来春までに施設の一部を刷新する計画が進む。年月とともに減少する入館者の確保は、各地の伝承施設共通の悩みだ。同館のPRのポイントは主に三つ。災害の記憶と教訓を伝え続けるための打開策となるか。(中村有沙)
■26年で20分の1に
震災の震源地、淡路島は北部を中心に大きな被害を受け、63人(島外で亡くなった1人を含む)が犠牲になった。同公園は震災の教訓を伝えるため、北淡町(現淡路市)が1998年4月に開設。市の指定管理者や企業が運営する。