知事選の候補者に手を振り、スマートフォンを向ける聴衆=16日、神戸市中央区
知事選の候補者に手を振り、スマートフォンを向ける聴衆=16日、神戸市中央区

 17日に投開票され、斎藤元彦氏(47)が再選した兵庫県知事選では、交流サイト(SNS)が選挙情報を発信、取得する有力な手段として活用された。斎藤知事の後方支援を掲げた政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)によるユーチューブの再生数は、斎藤知事が「もともと知らないし、選挙中も全く関係していない」と表明したものの約1500万回に上る。県内の市町長からは「法律が現実に追いついていない」と過熱を懸念する意見が相次いだ。

 県議会では、今回の知事選で虚偽の可能性がある情報や誹謗中傷が拡散したことなどから、12月3日開会の12月定例会で、公職選挙法改正を求める意見をまとめる動きが出ている。