震災当時の新聞記事を前に、ボランティア活動を振り返る野口啓示さん=神戸市垂水区
震災当時の新聞記事を前に、ボランティア活動を振り返る野口啓示さん=神戸市垂水区

 阪神・淡路大震災の発生直後、兵庫県内外から多くのボランティアが被災地にやってきた。県の記録によると、最初の1カ月は1日平均2万人が活動している。しかし、春になると、就職などで神戸を離れる若者たちが増える。4月上旬には2700人に減った。

 社会福祉学の専門家として福山市立大(広島県福山市)で教える野口啓示さん(53)=神戸市垂水区=は4月、関西学院大大学院(西宮市)に進んでいた。