11月、東京・武蔵野市。私たちはファミリーレストランで会社員の横山耕平さん(53)=同市=に会った。
東京出身の横山さんは30年前、神戸大の4年生だった。神戸市灘区の下宿先で卒業論文を書き上げ、布団に入った後、激震に襲われる。倒れたたんすはベッドの枠に当たり、紙一重で助かった。
1年前まで応援団の副団長だった。近くで暮らす後輩たちの家を巡り、無事を確認していくが、夜になっても1人だけ見つからない。
「そうとは言わなくても、みんな嫌な予感はしてたんです」。横山さんが30年前を思い起こす。
11月、東京・武蔵野市。私たちはファミリーレストランで会社員の横山耕平さん(53)=同市=に会った。
東京出身の横山さんは30年前、神戸大の4年生だった。神戸市灘区の下宿先で卒業論文を書き上げ、布団に入った後、激震に襲われる。倒れたたんすはベッドの枠に当たり、紙一重で助かった。
1年前まで応援団の副団長だった。近くで暮らす後輩たちの家を巡り、無事を確認していくが、夜になっても1人だけ見つからない。
「そうとは言わなくても、みんな嫌な予感はしてたんです」。横山さんが30年前を思い起こす。