黒煙が市街地を覆う。地震発生直後から火災が同時に多発した=1995年1月17日、神戸市兵庫区から長田区
黒煙が市街地を覆う。地震発生直後から火災が同時に多発した=1995年1月17日、神戸市兵庫区から長田区

■街覆う猛煙、レーダーに幻の雨

 「初めは2カ所から火の手が上がっていたんですよ。それがあれほど広がって…」

 阪神・淡路大震災当時、神戸海洋気象台の予報課長だった饒村(にょうむら)曜さん(73)を訪ねた。現在はウェザーマップ(東京)所属の気象予報士として、メディアなどで活躍している。