障害のある子どもたちが療育目的で通う放課後等デイサービス。スタッフとともに勉強やゲームをして時間を過ごす=明石市大久保町駅前2、放課後デイ「ノア」(撮影・森 信弘)
障害のある子どもたちが療育目的で通う放課後等デイサービス。スタッフとともに勉強やゲームをして時間を過ごす=明石市大久保町駅前2、放課後デイ「ノア」(撮影・森 信弘)

 障害のある子どもが通う放課後等デイサービス(放課後デイ)の利用料を巡り、親の収入に応じて定められている「所得区分」の見直しを求める声が、明石市内の保護者らから上がっている。放課後デイなどの通所支援では、収入が一定額を超えると、利用料の最大月額が4600円から3万7200円へと8倍に跳ね上がる。利用控えも起きており、保護者らは「親の所得による負担額の差があまりに大きい」と訴える。

 ■上限は最大8倍

 自閉症などの障害のある長男(8)と次男(5)を同市で育てる母親(36)は、週2回、療育施設に子どもたちを通わせている。医師からは「週に5回通った方が良い」と言われているが、利用料負担の重さから制限せざるを得ない状況という。