収穫された色とりどりのチューリップ=神戸市北区淡河町
収穫された色とりどりのチューリップ=神戸市北区淡河町

 全国でも指折りの品質とされるチューリップの産地、神戸市北区淡河町で、切り花の出荷が本格化している。バレンタインや卒業式を控え収穫されたピンクや黄色のつぼみが一足早い春の訪れを感じさせる。

 60年以上の歴史を持つ同地区のチューリップは「神戸チューリップ」の愛称で親しまれる。鮮やかな色味が特長といい、現在は生産農家4軒が手がけている。

 オランダ産を中心とした約100種の球根をハウス内で栽培。膨らんだつぼみの色づき具合を見て順次収穫する。3月末までに約30万本が関西や東京の市場に出荷される予定という。

 栽培する藤本修さん(51)は「期待通りのボリューム感で良い出来具合。丹精した花を見て寒さを和らげてもらえたら」と話した。(風斗雅博)