2月から立て替え工事を行う神戸・南京町の人気豚まん店「老祥記」=神戸市中央区
2月から立て替え工事を行う神戸・南京町の人気豚まん店「老祥記」=神戸市中央区

 行列ができる神戸・南京町の老舗豚まん店「老祥記」(神戸市中央区)が1月31日、老朽化に伴う建て替え工事のため、いったん営業を終えた。工事は来年11月ごろまでを予定。2月4日からは、同店の向かいにある姉妹店「曹家包子館」で販売を続けるという。

 老祥記は1915年創業。4代にわたって営業を続け、今年で110周年を迎えた。名物の豚まんは、1日平均1万3千個を売り上げるという。

 現店舗での営業最終日は、中国の旧正月を祝う「春節祭」とも重なり、多くの観光客らが列を作って買い求め、熱々の豚まんをその場でほおばった。

 リニューアル後は、客が豚まんの製造作業を見えるようにするといい、同店の専務取締役の曹祐仁さん(37)は「伝統と新しさを融合した南京町のランドマークになるような店を目指す」と話した。(井筒裕美)