竹筒の中でめおとびなが寄り添う「かぐやびな」=兵庫県上郡町高田台6
竹筒の中でめおとびなが寄り添う「かぐやびな」=兵庫県上郡町高田台6

 黄金色に輝く竹筒の中で夫婦(めおと)びなが寄り添う「かぐやびな」の生産が、兵庫県上郡町の「まつい工芸社」でピークを迎えた。3月3日の桃の節句を前に、作業場には柔和な表情の人形がずらりと並ぶ。

 かぐやびなは高さ約20センチ。同社代表で職人の松井宏司さん(87)が「かぐや姫」の物語に着想を得て1989年から製作を始めた。

 2年間乾燥させた直径約12センチのモウソウチクを斜めに切り、京友禅和紙の着物を着せた人形を内部に配置する。昨春、長年勤めていた従業員2人が退職し、顔料の塗布などの作業も松井さん一人で手がける。

 松井さんは「寒い日が続くが、優しい笑顔の人形で春が来るような喜びを届けられたら」と話す。作業は2月いっぱい続く。

 お手玉とオルゴール付きで1個6600円(送料別)。同社TEL0791・52・3913

(辰巳直之)