西日本有数の観梅の名所として知られる綾部山梅林(兵庫県たつの市御津町黒崎)で、紅白の花が見頃を迎えた。寒波の影響などで例年より2週間ほど開花が遅れたが、播磨灘を望む山肌がようやく鮮やかに染まり始めた。開園は20日まで。
梅林は、地元住民らでつくる黒崎梅園組合が管理。1968年から植樹を始め、現在は約24ヘクタールに10品種約8千本が植わる。最大52軒だった組合員は高齢化などで年々減り、近年は約10軒が懸命に山を守る。
今年は、3月上旬に早咲き種が開花し、全体の約7割を占める「玉英」は中旬につぼみがほころびだした。永野政幸組合長(75)は「ここ数日の陽気で、山は一気に華やいだ」と話す。
午前9時~午後5時。入園料は高校生以上500円、小中学生400円。綾部山梅林TEL079・322・3551
(辰巳直之)