JR尼崎脱線事故の犠牲者の追悼施設「祈りの杜」。事故現場となったマンションは巨大なアーチ型の屋根と樹木に覆われている=尼崎市久々知3
JR尼崎脱線事故の犠牲者の追悼施設「祈りの杜」。事故現場となったマンションは巨大なアーチ型の屋根と樹木に覆われている=尼崎市久々知3

 25日に発生から20年を迎える尼崎JR脱線事故。神戸地検はこの事故の責任を巡り、JR西日本の元社長(81)を業務上過失致死傷罪で起訴したが、無罪となった。当時、地検内でも有罪立証を疑問視する声もあった難しい裁判になぜ挑んだのか。神戸新聞社が開示請求した証拠のリストからひもといた。

■現場カーブ供述調書の採用で攻防

 2010年12月に初公判があった元社長の裁判記録の中で、証拠目録に当たる「証拠等関係カード」の閲覧が許された。弁護側の意見や裁判所の採否なども記載されていた。