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 兵庫県は16日、伊丹市北部の天神川の堤防強化工事中に、地中の送水管が破損したとみられ、漏水が発生したと発表した。現場は2023年5月、県の工事中に大雨で堤防の決壊が発生したのと同じ場所。周辺への被害はなく、給水している同市と尼崎市の一部に影響はない。

 県によると16日午後2時ごろ、天神川左岸の堤防の外側に矢板を打つために土を固める薬液をノズルで地中に注入していたところ、地上に水があふれた。現場の地下約10メートル付近には県企業庁の管理する直径1・1メートルの送水管が埋設されており、何らかの原因で損傷したとみられるという。

 同日午後10時現在、排水作業を進めており、徐々に水位は下がっている。今後、漏水原因の究明と復旧工法を検討するという。

 現場では23年5月8日未明、工事のため川底に土のうを並べて川幅を狭めていたところ、大雨で急増した川の水が土のうを越え、堤防が崩壊。住宅など12棟が浸水した。

 有識者による調査委員会は同年8月、施工業者の土のう配置が計画と異なり川幅が想定以上に狭くなっていたこと、川底に遮水シートを敷いていなかったことが決壊の要因だと結論付けた。県は対策を行い、24年11月から工事を再開していた。(門田晋一)