梅雨が明けて青空が広がった市街地。日傘を手にする人が目立った=27日午前、神戸市中央区(撮影・笠原次郎)
梅雨が明けて青空が広がった市街地。日傘を手にする人が目立った=27日午前、神戸市中央区(撮影・笠原次郎)

 気象庁は27日、兵庫県を含む近畿、中国、四国、九州北部、九州南部が梅雨明けしたとみられると発表した。近畿は平年より22日、昨年より21日早い。このまま確定すれば、九州南部以外は統計のある1951年以降で最も早い梅雨明けとなる。猛暑が長く続く夏になる恐れがあり、熱中症への厳重な警戒が必要だ。

 同庁によると、強まった太平洋高気圧や偏西風の流れなどから、今後、前線が西日本に停滞する可能性は低いと判断した。

 近畿の梅雨入りが発表された今月9日から26日までの降水量は、県内26の観測地点のうち13地点で平年を下回り、上郡(上郡町)は平年比69%の78ミリ、和田山(朝来市)は同72%の70・5ミリ。既に6月中旬から各地で記録的な暑さとなり、大阪管区気象台は27日、「長期間の高温に関する気象情報」を発表。熱中症対策に加え、農作物や家畜の管理に注意を呼びかけた。

 これまで近畿の最も早い梅雨明けは78年の7月3日。2022年には速報値で6月28日の梅雨明けが発表されたが、7月中旬から大気の影響が不安定になり、9月の確定値で7月23日に修正された。(上田勇紀)