【ヤンゴン共同】ミャンマーで28日、総選挙の第1回投票が始まった。2021年2月のクーデターで国軍が全権を掌握して以降、総選挙が実施されるのは初めて。主要な民主派は排除されており、国軍系政党の勝利が確実視されている。軍事政権は形だけの「民政移管」により、支配継続の正当化を図る狙いだ。
ミャンマーでは国軍と抵抗勢力の内戦が激化しており、投票は治安情勢に応じて地域を分け、計3回実施される。第2回は来年1月11日、第3回は1月25日で、結果は1月末ごろに公表される見通し。
軍政はクーデターで拘束した民主派指導者アウンサンスーチー氏を解放せず、スーチー氏が率いた国民民主連盟(NLD)を解党処分とした。また、総選挙を妨害しようとしたとして200人以上を拘束。欧米諸国は「見せかけの選挙だ」と批判を強めている。
総選挙は上下両院(定数計664)のうち、それぞれの軍人議員枠計166議席を除いた498議席が改選対象。ただ内戦の影響で全土では実施できず、軍政は330郡区のうち265で投票を実施するとしている。
























