老朽化したマンション。今後、築年数の古い「高経年」の物件は増え続ける=神戸市内
老朽化したマンション。今後、築年数の古い「高経年」の物件は増え続ける=神戸市内

 分譲マンションの管理状況について、神戸市が届け出を義務化する方針を固めた背景には、建物の老朽化と居住者の高齢化という「二つの老い」への危機感がある。修繕費の高騰や管理組合役員の担い手不足もあり、マンション管理は難しくなっている。管理の行き届かない物件は周囲への悪影響が懸念され、市の担当者は「早い段階から対策を取らないと、管理不全の物件が増えかねない」と話す。