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 兵庫県西部の播磨灘で養殖ガキが大量死した問題を受け、相生市は26日、来年2月に予定していた観光イベント「相生かきまつり」を中止すると発表した。

 同市や相生商工会議所、地元飲食店などでつくる実行委員会が相生漁業協同組合と意見交換し、中止を決めた。まつりに必要な量を確保できる見込みがないことが理由という。

 同まつりは、相生湾で育ったカキの多彩な料理を味わえる冬の恒例行事。直売やグルメ屋台、バーベキューなどが楽しめ、例年約2万人の観光客でにぎわう。

 同市によると、実行委が運営する現在の形式のまつりは2005年に始まった。新型コロナウイルス禍の影響で中止にした年はあったが、カキの生育不良によって開催できなくなるのは初めてという。

 市は「苦渋の決断。縮小開催も検討したが、十分な量を確保できなかった。代替イベントも未定」としている。(佐藤健介)