来年1月の「1・17のつどい」の概要を説明する実行委員長の藤本真一さん(右から2人目)ら=神戸市中央区、神戸市役所
来年1月の「1・17のつどい」の概要を説明する実行委員長の藤本真一さん(右から2人目)ら=神戸市中央区、神戸市役所

 阪神・淡路大震災の発生から31年となる来年1月17日に、神戸市中央区の東遊園地で開く「1・17のつどい」について、実行委員会が2日、概要を発表した。来年の「1・17」は土曜日のため例年より多い約6万人の人出を想定。震災31年への思いを込めた文字を公募し、紙灯籠でかたどる。

 つどいは震災が発生した1月17日に毎年開催。文字の公募は11回目で、今年は「よりそう」だった。4字以内の言葉を募り、発生31年を迎えた被災地の思いを発信する。

 実行委によると、当日に「1・17」の文字をつくる竹灯籠は高齢化などで提供団体数が減り、今年より約500本少ない約2千本となる見込み。クマの出没を懸念し、活動を見合わせた団体もあったという。

 黙とうは1月16日夕と、17日朝夕の計3回。東京・芝公園にも17日夕に追悼会場を設ける。新たに兵庫県内外の大学生ら約30人によるグループが記憶を継承する各種取り組みを始める。

 実行委は、今年はなかった「1995」の文字も灯籠で表現したいとしている。藤本真一実行委員長(41)は「年代や震災経験の有無に関係なく災害について考え、追悼と語り継ぎができる場所になってほしい」と話した。

 文字は「1・17のつどい」のホームページやメールで来年1月7日まで受け付ける。(田中宏樹)