赤やだいだいに色づいたモミジが古刹を彩る。上空から見下ろすと、鈍く光る甍との対比で、紅葉の鮮やかさがひときわ際立つ。
兵庫県南あわじ市の成相寺。本尊の薬師如来立像は平安時代初期の作で、国の重要文化財に指定されている。地元住民らでつくる保存会が定期的に清掃するなどして維持に努めている。
仁王門の先で、本堂にモミジがひっそりと寄り添う。緑が残る周囲の山々が錦秋の境内を静かに引き立てる。見頃は例年なら今月初旬まで。南あわじ市社会教育課TEL0799・43・5232(斎藤雅志、大田将之)
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このシリーズは今回で終了します。























