大天守の前で披露された薪能=22日夜、姫路市本町、姫路城三の丸広場(撮影・中西幸大)
大天守の前で披露された薪能=22日夜、姫路市本町、姫路城三の丸広場(撮影・中西幸大)

 兵庫・姫路の初夏を彩る「第76回姫路お城まつり」が22日、開幕した。姫路市本町の姫路城三の丸広場では「姫路城薪能」があり、大天守を背にした特設舞台で、観客はかがり火に照らされた幽玄の舞を堪能した。

 特設舞台では本番に先立ち、能の親子教室に通う9人が練習の成果を発表した。地元の皮革業者らが古来の製法で作った特別仕様の小鼓を奏で、能「鞍馬天狗」の一部などを披露した。

 薪能は「胡蝶」で幕開け。能楽師らは梅の花に出合って喜ぶチョウを軽やかに表現した。続く狂言「狐塚」では、男たちが雇い主をキツネと思い込み、問い詰める様を軽妙に演じた。

 まきに火が入ると、大トリの能「天鼓」が披露された。素晴らしい音が出る鼓と、その持ち主の少年にまつわる悲劇と和解の物語が、優雅な舞で繰り広げられた。まつりは24日まで。(真鍋 愛)