断水が発生している住宅で水を配る支援者ら=30日、熊本県八代市(増島智子さん提供)
断水が発生している住宅で水を配る支援者ら=30日、熊本県八代市(増島智子さん提供)

 熊本県の地震被災地では、兵庫県内の民間団体も支援ニーズの把握を進めるなど、活動を本格化させている。ライフラインの寸断や猛暑で被災者が疲労を募らせる中、支援者は「とにかく暑さ対策が急務」と訴えた。

 「被災地NGO恊働センター」(神戸市兵庫区)の増島智子さん(55)は7月30日、姉妹団体のメンバーらと熊本県南部の八代市に入った。同市は28日の地震で震度6強を観測。古い家屋の倒壊が目立ち、ガソリンスタンドには長い車列ができていた。団地や住宅を回り、自宅にとどまる被災者に水やガソリン、汗ふきシートなどを配った。

 増島さんは「部屋が片付かず、寝る場所がない家も多い。断水が続き、シャワーも使えていない」と被災地の厳しい環境を語る。

 避難所となった学校の体育館に空調設備がなく、住民が市とかけ合ってエアコンのある教室に移動したケースも。増島さんは「猛暑をしのぐため、居住地域外でもインフラが機能している避難所へ高齢者らを移すような手だても考える必要がある」と指摘した。

 災害救助犬を育成する認定NPO法人「日本レスキュー協会」(伊丹市)も30日、建物被害が相次いだ八代市鏡町で活動。大分県の消防隊と家屋の倒壊現場を回り、救助犬が取り残された住民の有無を確認した。

 暑さは厳しく、短い距離も車で移動するなどの対策を取った。31日は新たな派遣要請がなく、救助犬のハンドラー高木美佑希さん(34)は「犬の体調に気を配り、無理のない範囲での活動を心がけた」と振り返った。(井沢泰斗、田中宏樹)