2021年東京五輪に中学3年で出場した水泳飛び込み界の「天才少年」玉井陸斗(17)=JSS宝塚=は、その後も進化を続けている。高さ10メートルからダイブする男子高飛び込みで、大人顔負けの力強いジャンプと卓越した空中感覚が最大の武器だ。
小学1年で競技を始めた。幼い頃からフォームが整い、飛び込み台でも物おじしない。本場中国出身の馬淵崇英(すうえい)コーチの指導に、時に泣きながら食らいつき、みるみる成長。19年4月、飛び込みの国内主要大会では史上最年少となる12歳で日本室内選手権を制覇し、一気に注目を集めた。