パリで迎える初の五輪に、陸上女子1500メートルの後藤夢(24)=ユニクロ=は「ここまで続けているとは思っていなかったから夢みたい」。西脇工高の同級生で、ともに6日の予選に出場する田中希実(24)=ニューバランス=の存在も刺激にトラックを駆ける。
一度は失意に暮れた。自己記録(4分9秒41)を更新して2位に入れば、世界ランキングによる五輪代表入りが見えていた6月の日本選手権。昨年12月に右大腿骨の疲労骨折後、状態を戻していたが、結果は自己ベストから3秒以上も遅い5位。取材エリアでは、自ら五輪の先にある来年の世界選手権東京大会に触れた。「どうにかして心をコントロールしようと、とっさに出た感じ」と自分をごまかした。