男子高飛び込み決勝の演技を終え馬淵崇英コーチ(左)と抱き合う玉井陸斗=パリ郊外(共同)
男子高飛び込み決勝の演技を終え馬淵崇英コーチ(左)と抱き合う玉井陸斗=パリ郊外(共同)

 120年に及ぶ五輪伝統の飛び込み種目でメダルに届かなかった日本に、宝塚市出身の17歳が新時代をもたらした。男子高飛び込みで銀メダルに輝いた玉井陸斗。「実感が湧かない」。国内で数々の新記録を打ち立てた逸材でも、表彰台では夢見心地だった。

 JSS宝塚の先輩で、五輪出場6度の寺内健さんをもうならせた。解説者として観戦したレジェンドは「決勝での強さは異常。1人だけ生き生き飛んでいた」と感嘆した。