神戸-セントラルコースト 後半、オウングールを誘った山内(左)を祝福する佐々木(撮影・中西幸大)
神戸-セントラルコースト 後半、オウングールを誘った山内(左)を祝福する佐々木(撮影・中西幸大)

 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)は26日、東地区の1次リーグが行われ、神戸はノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でセントラルコースト(オーストラリア)と対戦し、佐々木の決勝ゴールで3-2で競り勝った。4連勝で4勝1分けの勝ち点13とし、首位を堅持した。

 天皇杯を獲得してから中2日。歓喜の余韻に浸る間もなく、先発全員を入れ替えた神戸が苦しみながらも勝利を手にした。吉田監督が「緊張感と強い気持ちを保つ必要がある」と求めた戦いで、終盤に意地を見せた。

 2点リードから後半に追い付かれる嫌な展開。天皇杯4得点で優勝に貢献した佐々木が、けりをつけた。後半36分、センターサークルの鍬先(くわさき)から鋭い縦パスをペナルティーエリア付近で受けると、右足を鋭く振り、相手GKの手をはじいて決めた。「自分の持っている力を出し切った」と汗をぬぐった。

 前半はほぼ敵陣に攻め込み続け、相手を圧倒した。同40分、汰木(ゆるき)のFKに岩波、菊池が頭でつないで先制。天皇杯決勝でベンチに入れなかった3人が、先制点をもたらした。

 「全員で戦い、みんながアピールした大きな勝利」と指揮官。1次リーグ勝ち越しを決め、初のアジアナンバーワンへ順調な道のりを歩む。リーグ連覇への大一番となる30日の柏戦へ、いい流れをつないだ。(井川朋宏)