明治安田J1リーグ第24節第2日の20日、ヴィッセル神戸は敵地JFE晴れの国スタジアム(岡山市)でファジアーノ岡山と対戦し、エリキと宮代の得点で2-1で破った。3連勝を飾り、14勝4分け6敗の勝ち点46とし、鹿島に敗れた柏を抜いて首位に立った。
開幕から5カ月余り。3連覇を狙う神戸が今季初のトップに躍り出た。同じ川崎製鉄水島サッカー部を源流とする“兄弟対決”で岡山を圧倒。満員の晴れの国で、決めるべき人が決めた。
いてほしいところにいるのが点取り屋たるゆえんだ。序盤から敵陣に押し込み続けた神戸。前半30分、酒井の強烈な左足ミドルシュートを相手GKがはじいたところにエリキが詰め、右足でゴールを決めた。
16日の天皇杯全日本選手権3回戦の甲府戦でも途中出場ながら、延長前半に決勝ゴール。「いつどんな状況でも準備しなければ、目標は達成できない」とエリキ。今季は心身でサポート態勢を充実させ、「最高のコンディションをつくっている」と言う通り、リーグ戦7点目を積み上げた。
後半19分には、初の日本代表戦から帰国した宮代が追加点。スローインを起点に、佐々木とのワンツーパスから右足を振り抜き、ゴール右上へ突き刺した。「いつも通りのパフォーマンスができれば十分活躍してくれる」と言う吉田監督の信頼に応えた。
守っても終盤までほぼシュートすら打たせなかったが、終了間際に江坂(神戸弘陵高出身)に決められ、4戦連続無失点はならず。それでも最後は逃げ切った。「今どこにいるかではなく、最後にどこの位置にいるか」と指揮官。三たびの歓喜へ、残り14試合でさらにギアを上げていく。

























