今夏の試合後に2選手が急性硬膜下血腫で死亡するなど国内で相次ぐ事故を受け、日本ボクシングコミッション(JBC)と西日本ボクシング協会は12日、大阪市内で合同医事講習会を行った。同協会に加盟する各ジムのオーナー、トレーナーなど約80人が参加した。
昨年2月、真正ジム(神戸市東灘区)所属の穴口一輝さんがJBC管轄で10年ぶりとなるリング事故で死去した。昨年5月の世界戦後には前世界王者の重岡銀次朗さんが開頭手術を受け、現在も入院中。今年8月には浦川大将さんと神足茂利さんが同一興行後に開頭手術を受けて亡くなった。
講習会では、コミッションドクターやスポーツトレーナーがダメージや減量に関する危険性などを説明。西日本協会の山下正人協会長は「事故を未然に防がなければならない。(リング禍は)人ごとではない」と話した。(船曳陽子)