但馬

  • 印刷
国会議事堂(資料写真)=東京都千代田区永田町1
拡大
国会議事堂(資料写真)=東京都千代田区永田町1

 衆院選兵庫5区立候補予定者の公開討論会が15日夜、兵庫県三田市内であった。自民前職の谷公一氏(69)と立民元職の梶原康弘氏(65)、維新新人の遠藤良太氏(36)が出席。新型コロナウイルス対策など各候補者の主な主張は次の通り。

 -少子高齢化対策。

 谷氏 国は総合的なパッケージで取り組まなければならない。人口1億人維持のビジョンに向け、各種の施策を展開しているが、十分でないというのは認めざるを得ない。もっと子ども向けの施設拡充や安心して子どもを生み育てたり、働きやすい環境づくりが必要。そのために相当思い切った助成制度などを設けないと、将来に禍根を残す。与党の中では「こども庁」が検討されている。どう展開するか分からないが、さらに財源や税の仕組みを合わせていくことが必要と考える。

 遠藤氏 少子高齢化の問題は、私自身が介護の仕事で現場にいて、じかに触れている。老人ホームを海外展開してもいる。2040年には高齢化率40%との予測があり、日本は突出している。高齢者には自立支援への対応が一番のポイント。一方で、出生率が下がっている。これを何とか止めていく必要がある。日本維新の会がやっている教育無償化を実現していかないと。それにより、教育費ではない子どもたちへの投資で、経済をさらによくする循環をつくっていきたい。

 梶原氏 政治がしっかりとした対策を取ってこなかったことが問題。少子化の原因は簡単だ。若い人が暮らしにくい社会だからだ。非正規雇用で賃金が安い、雇用は安定しない、結婚しづらい。未婚や晩婚化が進み、少子化が進んだ。では、どうしたらいいか。若い人が希望を持てるようにすればいい。雇用が安定し賃金もそこそこで、ゆとりのある生活ができれば、結婚して子どもを産み育てることができる。立憲民主党では、出産費や学校給食費の無償化を打ち出している。

 -丹波市や丹波篠山市、三田市のまちづくりについて。

 遠藤氏 丹波市や丹波篠山市には、いろんな農作物があって、ブランド化していると聞いている。例えば丹波栗などを、世界にも発信することが重要だ。一方で、三田市はファミリー世帯が多いところが土台となって、子育て支援の活性化が必要だ。コロナ収束後に向けて、「Wi-Fi(ワイファイ、無線LAN)」の設備充実が必要。アジア各国に比べて遅れている。ネット環境が整って、ワーケーションだったり、ズームを使ったりすれば、どこでも働ける。そういうところから企業誘致ができる。そこに注力しないと。

 梶原氏 特徴のある素晴らしい地域だが、これまでは大都市との関係に依存してきたのではないか。その関係を逆にしたい。豊かな自然などが残り、次の時代にいかに成長させるかで。大きな可能性があると思う。自然との共生や食、エネルギーの地産地消、健康や文化、素晴らしいものがある。都会との関係を断つわけでないが、いい関係を保ちつつ、素晴らしいものをより生かしていく時代にすべき。これまで都会に経済的な成長を求めてきたけど、そういった時代じゃなくなる。資源をいかに活用していくか。これからの課題であり、私の仕事だと思っている。

 谷氏 大都市に近く、緑豊かな農村地帯で、魅力ある農産物や美しい景観がある。まさに田園文化都市にふさわしいエリアだ。ただ大都市に近いということは、逆に流出しやすい。丹波市ではその傾向がより強い。人を多く引き寄せて、生まれ育った地を誇りに思えるまちづくりが求められている。規制緩和も重要だ。農地規制はまちの活力を失わさせている。医療確保もなかなか難しい。3市がそれぞれ独立した医療機関を持つのは相当、壁が高い。本当に市民のニーズに応えるよう、連携を深めていくことが必要ではないか。

 -新型コロナ対策は?

 梶原氏 第6波への備えでコロナ専門病院のように病床の確保が必要。いつでもどこでもだれでも受けられる無料のPCR検査を行う。生活苦の人、経営難の事業者をいかに迅速に支援していくかが求められる。コロナ禍で傷んだ暮らしと経済を立て直すために、消費税を時限的に5%にする。家計にゆとりができたら消費へ回る。企業の生産活動が活発になり、利益が出れば税収増で、景気の好循環を図ることができる。三田市民病院の統合問題で市民は不安になっている。コロナでなぜ日本が(医療面で)逼迫したか。公立病院が2割しかないからだ。公立病院の大切さを実感した。兵庫中央病院なども再編対象だが、一気になくすのか。命と健康を守るということで、病院を守っていくべきだ。

 谷氏 若い世代へのワクチン接種を加速し、人流抑制を図る。治療薬の国産での開発を急ぐ。ワクチンが希望者全員へ行き渡れば、規制の緩和を図るべき。医療体制では厚生労働省が安易に、地域の事情を十分踏まえたとは思えない(公立病院の)再編計画を打ち出した。これはコロナで頓挫しているのでは。地域の各病院を大切にすべきだが、今のままで住民が満足する医療を提供できるのか。丹波で立派な統合病院できたが、十分に医師が確保されてない実情もある。丹波篠山も二つの病院の市営化、三田も神戸市北区の病院との連携を求められている。現実を直視しながら、病院のあり方の検討を進めるべき。コロナ禍で、診療報酬に支えられている民間病院の協力が十分だったかを検証する必要がある。

 遠藤氏 日本維新の会が対策をしている「野戦病院」は非常に重要だ。初期段階でしっかり対応していく。海外ではどんどん投入している。コロナと共存するスタイルは、例えば民間企業では、リモートワークなど、働き方が変わってきた。効率化や地方創生にもつながってくる。大都市で働かなくてもいい。子育てをしていれば、もっと緑があるところで働きたいとの思いがある。働き方が大きく変わったことが、出口戦略につながる。医療体制については、オンライン診療が必要。医師に意見求めて、状況を話し、コメントもらって処方箋もらう。これは病院に行かなくても、リモートでもできる話。こういう形にどんどんなっていくのでは。医療体制が整っていない地域には、これが必要だと思う。

 -人材育成と20年先のビジョンについて

 谷氏 20年後も豊かさや活力があり、誇りを持てる国や地域であってほしい。それには、少子高齢化にどう取り組むかやカーボンニュートラルなどをどう取り入れるかが関わってくる。教育については、親世代にも必要だ。丹波や但馬で育って「高校を出たら好きにすればよい。ここにいても仕事がないから」というのでは、子どもが地域に残るはずがない。また、女性が今以上に活躍する社会にならないと。前の豊岡市長によると、高校や大学を卒業して、男性の半分は戻るが、女性は4分の1、しかも、戻る率が年々減っているという。

 遠藤氏 デジタル社会では、地域というカテゴリーではなくて、もっと世界とつながっていく形にしないといけない。SNSで世界とつながり、国際社会と戦える土壌が非常に必要かなと思う。若い子たちが海外に出て、それを吸収してきて、日本に還元していく。私が海外に住んでいたときは、銀行に行かずに全て決済できた。紙のお金を触らない、これはスタンダードになりつつある。日本はまだまだ紙幣の文化でギャップがある。世界での競争力がなくなっているので、そこをやっぱり育てていかないと。未来の担い手である、子どもたちはやっぱり世界と戦っていく、どうつながっていくのか、非常に必要な教育だと思う。

 梶原氏 日本は150年にわたり、中央集権的な国をつくってきたが、方向転換して、地方分散を図るべきだ。南海トラフ首都直下地震、富士山噴火など大規模災害が万が一起きたら、日本の極端な空洞化が起こるだろう。大企業には今、多大な内部留保がある。地方の過疎を止めるためにも新しい国づくり、地方分散をすることだ。新しい時代をつくる若い人の教育は、これまでの詰め込み教育でない。新しいものを創造していく。明治時代は、精神性が高まり、素晴らしい時代だったと思っているが、新しい国づくりの際には、そういう子どもらが育ってほしい。

但馬丹波三田選挙衆院選兵庫ニュース5区
但馬の最新
もっと見る
 

天気(12月5日)

  • 12℃
  • 6℃
  • 10%

  • 10℃
  • 4℃
  • 20%

  • 13℃
  • 6℃
  • 10%

  • 12℃
  • 5℃
  • 20%

お知らせ