衆院選が公示された27日、兵庫5区では日本維新の会元職の遠藤良太氏(41)、自民党前職の谷公一氏(74)、中道改革連合新人の川戸康嗣氏(50)、共産党新人の村岡峰男氏(77)、諸派新人の高橋秀彰氏(43)が立候補した。5人による選挙戦は2000年以来、26年ぶり。候補らは三田市内で第一声を上げると、真冬の選挙区を駆け、訴えを届けた。(届け出順)
■遠藤良太氏(41)維・元 新たな与党で自民動かす
昨年10月に高市早苗総理が誕生し、わが党の吉村洋文代表が高市総理、自民党を支えていく決断をした。与党として新たな枠組みの中で、今回の選挙に挑む。高市総理かそれ以外か。そこが大きな争点になる。
自公連立政権が26年続き、さまざまなしがらみやほころび、課題が生まれ、改革ができなかった。30年間、日本が成長しなかった大きな原因はここにある。維新が連立を組み、ガソリン税の暫定税率廃止が実現した。他の野党も一緒に議論をしたのは事実だが、これは新たな連立政権で改革が実った一つの成果だ。
連立合意文書では、「12本の矢」の政策を打ち出した。一つが議員定数の削減だ。維新は身を切る改革を党是に立ち上がった。高市総理や閣僚も手当をカットしている。物価・経済対策では、高市総理が公約に食料品の2年間の消費税ゼロ(の検討)を打ち出した。改革政党として、中から自民を動かしていく。
■谷公一氏(74)自・前 物価高対策は円安是正を
今回は衆院解散から投票日までの期間が短く、寒い冬の時期でもあり、公明党の与党離脱もあった初めてづくしの選挙だ。
物価高騰対策と手取り所得向上、地域間などの格差是正、能登と福島の復興と防災庁立ち上げの三つを最重要項目に掲げた。
物価高対策には円安の是正が必要だ。食料品やエネルギーは輸入頼りだから、円安を放置すると止まらない。
食料品の消費税減税については、大きな経済効果は期待できない。専門家によると、食料品の消費税を0%にすると税収は約5兆円減るが、消費は3千億~5千億円ほどしか増えないとされる。少々税が安くなったからといって、食料品を普段の2、3倍買うことはほとんどない。
一時のムードに流されると、ツケを次の世代へ回すことになる。慎重にならなければならない。将来を見据え、言うべきことは言う姿勢を崩さずにいたい。
■川戸康嗣氏(50)中・新 生活者守るグループ必要
三田の小中高出身。50歳にして、ようやくふるさとに戻ってきた。この三田から日本を変えていきたい。
今、社会が右傾化している。野党も乱立している。そんな中、やらなきゃいけないことは、平和を守る、生活者を守る。そんなグループが必要だった。以前から公明党にはシンパシーを抱いていた。中道ど真ん中をまっすぐ走る。困っている人に寄り添う、弱い立場の代弁者として働いていく。それが本来の政治の役割だ。
兵庫5区はこれまで自民党が強かった。ただ今回は、公明党と立憲民主党で生活者ファーストの政治をつくりたい。勇ましい言葉より、生活者中心の政治を行わなければならない。家族を守る、子どもたちを育てる。子どもや孫の世代が腹いっぱい飯を食える国をつくっていきたい。
愚直に、誠実に、謙虚に戦いたい。力を貸してください。最後に言いたい。物価高から、あなたを守り抜く。
■村岡峰男氏(77)共・新 消費税廃止、農業振興を
私が暮らす豊岡市は今日も雪で大変な状況だ。こんな時に何で選挙をするのか。解散からわずか4日後の公示で、有権者には時間も余裕もない。自民党政権に心から怒りを覚えており、選挙でぶつけたい。
暮らしの問題で伝えたいのは、高すぎる消費税のこと。国民の暮らしを少しでも良くするために今すぐ5%に引き下げ、そして廃止するよう訴える。
もう一つは豊岡市議を43年務め、農業をテーマとしてきた。先進国にもかかわらず、一昨年の夏からは「令和の米騒動」と言われ、大変な状況に陥った。
農業は命の源で、一番大切にしなければならない産業だと考えている。いくら戦車やミサイルを持っていても命は守れない。米や野菜、食料が十分にあってこそ安心して暮らせる。
このことを雪が降る地域を抱える兵庫5区から長靴を履いてしっかり訴えたい。
■高橋秀彰(43)諸・新 持続可能な社会の実現を
後ろにスポンサーがいる政党政治によって、皆さんの生活が切り売りされている。格差が広がり、富める者は富み、持たざる者は生活が苦しくなっている。この流れを変えるために声を上げた。
中小規模の農業者や林業者、漁業者たちが、小さい規模のまま事業を続けられるよう国が支えていく必要がある。そこにお金を落とすことで、山や川、海がきれいになり、そこに住む人が増えて、経済が生まれる。
孫やひ孫の代まで残せるような持続可能性のある社会の実現に力を入れなければならない。「金だけ」「今だけ」の考えで開発したら、皆さんの命を育む自然を壊してしまう。
この選挙にはもうひとつ、日本の根幹を揺るがしかねないテーマが隠れている。憲法の改正だ。改正に反対する勢力が少なくなった。憲法があるから戦争をしなくてすんだ。日本の自主独立や自然、皆さんの生活を守りたい。
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