「1・2のアッホ!!」「いっしょけんめいハジメくん」などを手がけた兵庫県養父市出身の漫画家、コンタロウ(本名高階光幸)さん(74)の原画を展示する「コンタロウ漫画館」が、同市広谷にオープンした。空き家になった生家に十数作品分を並べて「地域活性化のきっかけにもなれば」としている。(小日向務)
コンタロウさんは小学生の時、手塚治虫さんの鉄腕アトムを読んで漫画家を志した。独学でストーリーの作り方や描き方を学び、ギャグ漫画家の登竜門となる「赤塚賞」(集英社主催)の1975年上半期で「父帰る!」が入選した。
同年9月、週刊少年ジャンプで、自身初の本格連載「1・2の-」がスタートした。野球部の監督と唯一の部員が繰り広げるドタバタ劇のギャグ漫画で、実在する人物のパロディーや風刺などを盛り込んだ作風が人気となった。
ほかにも、新人サラリーマンが主人公の「いっしょけんめい-」を長期連載したほか、自身が好きなプロレス、学園ものの作品を発表した。現在もインターネットで電子版の「帰ってきた1・2のアッホ!!」を不定期で公開している。
コンタロウさんの実家は、広谷地区の中心部にある店舗兼住宅で、薬局を営んでいたが、3年ほど前に兄が亡くなり廃業した。その後、母親も他界して空き家になった。コンタロウさんと地域の同級生らは、活用方法を検討し、漫画館開設の準備を進めた。
漫画館は、住宅部分の3部屋に設けた。入り口の部屋には「父帰る!」「1・2の-」「いっしょけんめい-」などの原画を展示し、作品の内容や誕生のきっかけを紹介している。
二つ目の部屋には20~30代で描いたプロレスやファンタジー、三つ目には20代の読み切り作品の原画を寄せた。あらすじや作品に対する思い、子どもの誕生など自身の人生との関わりを解説している。
店舗部分などには、来館者が休憩したり、地元住民が集まったりできる談話室と、軽食をテイクアウトで提供する喫茶「広谷キッチン」を設けた。談話室には、地域の養蚕振興に努めた上垣守国(1753~1808年)の漫画の原画も掲示している。
コンタロウさんは「昭和、平成、令和にわたる作品の原画を展示している。生原稿の手づくりの味わいを感じ取って」と呼びかけている。
観覧無料。当面は無休で、午前10時~午後5時。コンタロウさん自身が滞在している日もある。場所はインターネットの地図などで「養父市広谷96」で検索できる。コンタロウ漫画館担当の丸山利典さんTEL080・3100・1800
























