フードドライブで寄付された物品を整理する丹波市社会福祉協議会の職員=丹波市柏原町柏原
フードドライブで寄付された物品を整理する丹波市社会福祉協議会の職員=丹波市柏原町柏原

 家庭で余っている食品を持ち寄り、生活困窮者に贈る丹波市社会福祉協議会の「たすけあいフードドライブ」が、利用者数を増やしている。約3年前から8回実施し、申し込み人数は当初の4倍に。活動が浸透したためと考えられるが、現場では「新型コロナウイルス禍と物価高で困窮者が増えた」との受け止めもあり、社協は支援の充実のため協力を呼びかけている。(那谷享平)

 2021年2月、社協が新型コロナ禍を機に始めた。寄付された食料品などを保管し、社協の本所や各支所で定期的に、生活に困っている人や一人親世帯などに配る。主に8月と12月、学校の長期休みの前に実施する。

 初回の21年2月には41世帯95人だった利用者が、同年12月には96世帯225人に。その次の回で一時的に減ったが、今年12月には152世帯392人に達した。