5月末に東京で開催された「第2回全国トマト選手権」で、兵庫県稲美町の松井農園(同町加古)が出品した「プレミアムトマト」がラージ部門最上位の最高金賞に選ばれた。評価員の野菜ソムリエからは「甘みが強くて味も濃い」と高評価を受けた。(宮崎真彦)
全国トマト選手権は、農産物の価値向上を目指す品評会として、日本野菜ソムリエ協会が主催。ミディアム(36~149グラム)とラージ(150グラム以上)の2部門があり、全国の味自慢の産地からミディアムに20品、ラージに11品の出品があった。同協会が認定した野菜ソムリエ24人が評価員として、商品名や産地、生産者情報を伏せた上で、食べ比べて審査。評価員全員の合計点数で各賞を決定した。
プレミアムトマトは同園で栽培する品種「桃太郎ヨーク」の最高クラスの出来のもの。ビニールハウスで11月末に植えて、3月20日から6月ごろまでに収穫する。もみ殻を地面に敷いて通気性を良くし、栄養度の高い土にこだわることで、程よい糖度と色合いになるという。
今回が初出品で、ラージとミディアムの両部門にノミネート。ラージで最高金賞、ミディアムで銀賞を受賞した。評価員からは「うまみが強く、まろやかで色も濃く、美しく食感もバランスも良い。いつまでもおいしさが口の中に広がる」などと絶賛された。
同園を営む松井義輝さん(49)は「作ってきたトマトを評価していただいたことは非常にありがたい」と喜び、「稲美町ハウス園芸組合で長年勉強して、品質を求めてきた成果が形になってよかった」と笑みを浮かべた。「プレミアムトマト」についての問い合わせはメール(matsuifarm.tomato@gmail.com)で。