兵庫県加古川市出身の俳優、森寧々さん(28)が出演した映画「SENSEKI(せんせき)」の上映会が5日夜、SHOWAグループ市民会館(加古川町北在家)で開かれた。出演者の故郷を巡る上映会の第1弾で、上映後は森さん本人が舞台上に登壇。「もっと加古川を知ってもらえるように頑張りたい」と力を込めた。
森さんは同市立氷丘南小、氷丘中、東播磨高などを経て、俳優を目指して19歳で上京。現在は劇団の文学座(東京)に所属し、連続テレビ小説「あんぱん」などに出演している。
映画は幕末の古河藩(茨城県古河市)を舞台に蘭学者・鷹見泉石(せんせき)の晩年を描く。同市出身で俳優の故渡辺徹さんが生前、地元を舞台にした映画として企画。撮影は昨年1月から約1カ月、同市内で行われ、森さんは泉石の娘チヨを演じた。
加古川での上映会には、泉石を演じた主演のたかお鷹さんも訪れた。舞台に登壇した森さんは、地元での上映会について「加古川で仕事ができることがうれしい。また帰って来られるように頑張りたい」と話した。たかおさんは「(森さんは)加古川の星です」と太鼓判を押した。
森さんのアルバイト時代の友人という20代女性は「ずっと応援していて、映画出演にびっくりした。自分も頑張ろうと勇気づけられた」。高校時代に剣道部だった森さんを指導した水田政嘉さん(55)は「がむしゃらに稽古に励む生徒だった。人前で堂々と話す姿に感動した」と笑顔だった。(田中朋也)
























