地上絵が描かれた斜面。地上絵の線に白い自然の素材を置いて強調し、周囲から際立たせる計画だ=ペルー・ナスカ近郊(山形大ナスカ研究所提供)
 地上絵が描かれた斜面。地上絵の線に白い自然の素材を置いて強調し、周囲から際立たせる計画だ=ペルー・ナスカ近郊(山形大ナスカ研究所提供)

 山形大ナスカ研究所の研究で見つかった世界遺産「ナスカの地上絵」の保護活動を行う「ナスカ地上絵協会」は、地上絵の線を地上から誰でも認識できるよう見える化して、保護につなげるプロジェクトを立ち上げた。クラウドファンディングで資金の寄付を呼びかけている。受け付けは「レディーフォー」のサイトで、20日午後11時まで。

 協会によると、山形大の坂井正人教授らは、これまで具象的な地上絵など780点以上を発見。ただ現地の住民に存在が知られておらず、農地や市街地の拡大などで侵食されるケースがあるほか、今後は鉱山開発に伴う破壊も危惧されているという。

 目標金額の200万円を達成できた場合のみ支援金が得られる仕組み。