任期満了に伴う佐賀県多久市長選は7日投開票され、無所属新人の元市議香月正則氏(53)が、いずれも無所属で、全国の現職市長で最多の8選を目指した横尾俊彦氏(69)=立民推薦、元派遣社員の新人副島満氏(67)を破り、初当選を確実にした。市長交代は28年ぶり。投票率は56・18%。
選挙戦で香月氏は市政刷新を掲げ、子育て世帯の支援や産業育成を主張。横尾市政への批判票を取り込んだ。
横尾氏は1997年市長選で初当選。7期28年の実績や国とのパイプをアピールし、与野党の国会議員の応援も受けたが、及ばなかった。
副島氏は多選批判に加え、人口減少対策や企業誘致などを訴えたが、広がりを欠いた。