鳥取市岩美町の旧岩美鉱山で朝鮮人労働者らが犠牲となった事故を説明した石碑に付着した塗料=11日
 鳥取市岩美町の旧岩美鉱山で朝鮮人労働者らが犠牲となった事故を説明した石碑に付着した塗料=11日

 鳥取県岩美町の旧岩美鉱山で太平洋戦争中の1943年、朝鮮人労働者らが犠牲となった事故を巡り、事故を説明した石碑に書かれた「被強制連行者」の文字に黒い塗料が付着し、判別できない状態になっていることが11日、分かった。事故の慰霊祭を営んでいる在日本大韓民国民団(民団)鳥取県地方本部が今後の対応を検討している。

 民団によると、10日に開催された慰霊祭で「被強制連行者」の部分に黒いタールのような塗料が付いていることを発見した。石碑は事故の概要を説明するもので、塗料が見つかった部分は朝鮮人の労働者について言及していた。民団幹部は「慰霊の気持ちを踏みにじられて残念だ」と話した。