中部運輸局は11日、名古屋地区のタクシー運賃を10月14日に改定すると発表した。普通車の初乗り距離の上限を0・91キロと現行より100メートル短くするほか、距離に応じた加算運賃を232メートルごとに90円から100円に引き上げる。初乗り運賃は500円で据え置く。値上げは2022年以来約3年ぶり。

 対象は名古屋市を中心とする愛知県の17市町村。運賃引き上げによりタクシー会社は10・54%の増収を見込む。

 運輸局によると、63事業者のうち47事業者から今年3、4月に値上げ申請があった。運転手の労働条件改善のほか、配車アプリなどの設備投資が主な理由という。