岩屋毅外相は24日(日本時間25日)、米ニューヨークの国連本部で、核兵器の増加防止を目的とする兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)の交渉開始に向け、「フレンズ(友好国)」外相会合を開催した。条約交渉の場となっているジュネーブ軍縮会議に対し、直ちに交渉を始めるよう強く求める共同閣僚声明を発出した。

 FMCTフレンズは、核保有国の米国や英国、フランスを含む計12カ国で構成。日本政府が2024年、核拡散防止条約(NPT)体制下で核軍縮を進めるため立ち上げた。

 FMCTは、高濃縮ウランやプルトニウムなど核兵器に使う核分裂性物質の生産を禁止し、核兵器の増加を防ぐのが目的。