【ベルリン共同】ドイツのメルツ首相はロシアのウクライナ侵攻を巡り、欧州で凍結されたロシア中央銀行資産のウクライナ軍事支援への活用を支持する考えを示した。25日の英紙フィナンシャル・タイムズ電子版に寄稿した。ドイツ政府は凍結資産の活用に慎重な姿勢を示してきたが、方針を転換した。
メルツ氏はロシアの財産権を侵害しない方法として、凍結資産を原資としたウクライナへの1400億ユーロ(約24兆円)の無利子融資を提案。ロシアがウクライナに与えた損害を全て賠償した段階で初めて返済義務が生じるようにする。融資は欧州連合(EU)加盟国が保証する。