水産加工品の残渣を発酵させたペットフードを開発中の向井昭博社長(左)と安田明和さん。加工場の外観はネコの顔をかたどっている=播磨海洋牧場
水産加工品の残渣を発酵させたペットフードを開発中の向井昭博社長(左)と安田明和さん。加工場の外観はネコの顔をかたどっている=播磨海洋牧場

 播磨灘で取れた魚の加工販売を手がける「播磨海洋牧場」(姫路市白浜町)が、水産物を加工する際に生じる残りかすを活用したペットフードの開発に取り組んでいる。白浜海岸近くの本社横に昨年末、ネコの顔をかたどった加工施設「ネコちゃんハウス」を新設。限られた海洋資源を生かし、「企業として海の環境問題に向き合いたい」とする。(金 慶順)

■「貴重な資源を廃棄するのはもったいない」

 同社は1999年、クルマエビの養殖業で創業。現在は漁師と連携した6次産業に取り組み、姫路城前の直営店「はりかい」でも魚介類や加工品を販売する。