【ニューヨーク共同】20カ国・地域(G20)は25日、国連総会一般討論に合わせてニューヨークの国連本部で外相会合を開いた。米国務省のアリソン・フッカー政治担当次官はG20が「政治的な分裂を招く問題」の議論にとらわれていると批判し、多様性・公平性・包括性(DEI)推進とジェンダー対応への予算割り当てに反対した。

 フッカー氏は「G20は経済協力と金融システムの安定を進める舞台として創設された」と述べ、原点に立ち戻るよう加盟国に要請。来年に米国が議長国を務めることに触れ「浮世離れした取り組みの議論に時間を浪費させない」としてDEI推進に反発した。