石破茂首相は27日、海上保安官を養成する京都府舞鶴市の海上保安学校の卒業式に出席した。中国公船の領海侵入が相次ぐ沖縄県・尖閣諸島周辺での海上保安庁での活動を挙げ「国民と領土・領海を守る強い決意が職務執行を支えている。先輩方と共に国益を守るために尽力されることを期待する」と強調した。
現職首相の出席は2016年3月の安倍晋三元首相以来2人目。海上警備の最前線に立つ卒業生を激励し、現場の士気向上を図る狙いがある。
石破首相は海保の任務や権限、巡視船の装備に関し「国際情勢を冷徹に分析しながら、海上保安官が職責を全うできるよう環境整備を着実に進める」とも述べた。